英検にチャレンジ! 2級編〜実用英語技能検定試験に合格せよ〜

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英検にチャレンジ! 2級編

「英検にチャレンジ! 2級編」概要「

ホームページ「英検にチャレンジ」の目的は、「点数追求」です。英語できるようになるかよりも、どうしたら効率よく点数をたたき出せるかが、メーンテーマです。推薦入学をの有利にするために英検合格したい!」、「就職試験のために英検2級を取得しておきたい」とか、英検キャリアアップの道具に使いたい人を対象に、効率良い点のたたき出し方について、レクチャーをしたいと思います。


 

     

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【 英検合格のための勉強法〜語彙・文法編 】

 このページでは英検2級合格のための勉強方法を書いてみたいと思います。 推薦入学を有利にしたい高校生、就職活動を少しでも有利にしたい短大生に大学生、そして、キャリアアップのステップとして考えている社会人の方を対象にします。テーマは、「点数の追求」です。その旨をご理解のうえ、お読みください。

1番で合否が決まる!

 英検に関して僕の持論は「合否は1番で決まる」です。

 理由として、

  1. 出題数が多い
  2. 正答率が低い

 この2点があげられます。

 1.に関していえば、筆記試験の半数近くを1番が占めるます。もし、1番が全問正解したとすると、残りの問題すべてを適当にマークしたとしても、確率的に、筆記全問に対する正答率は、6割を超えます。運がよくて、もう少しあたりの確率が上がれば、筆記に関しては、合格最低点をクリアーできるます。極論ですが、1番さえきちんと対策を立てて勉強すれば、2級の一次はどうにかなります。

 2.に関してですが、20題も出題される1番の正答率が低い事実は、英検2級の出題傾向に合わせて勉強している受験者が少ないことを意味しています。英検2級の一次の合格率が2割程度なのは、試験が難しいのではなく、きちんと対策を立てて勉強した受験者が少ないからです。

 覚えれば覚えただけ、確実に点数が取れる1番で、きっちりと点をいただきましょう。

長文読解のための単語と1番対策の単語は別物だ!

 audience/client/customer/guest/passenger/visitor

 これらの単語の意味、分かりますか? 簡単に言うと「客」です。長文を読む場合、「客」と言う意味を押さえておけば、解釈上不都合は生じません。同じ「客」でも、何の「客」であるのか、文脈で判断できるからです。コンサートがテーマの英文なら、この英文に登場する「客」は「聴衆」のことだし、宿泊施設がテーマになっていれば、登場する客は、「宿泊客」、観光がテーマなら「観光客」と、文脈から類推ができます。

 しかし、英検の1番で問われる場合、正確な使い分けができないと点数になりません。コンサートなどがテーマでしたら、「audience」を選ばないと点数になりません。お店がテーマとなっている英文なら、「customer」を選ばないと、点数にはなりません。customer=客、英文のテーマが、お店のことだから、この「客」は、「お店で買い物をするお客さんのことなんだな」的な思考が、長文中ではできます。しかし、customer=お店の客・顧客と、正確に覚えておかなければ点数にならないのが英検の1番なのです。

 適当に「客」の意味だけ覚えていては、英検の1番では、覚えたことにはなりません。

これが英検2級の単語問題の攻略方法だ!

 英検の単語問題を攻略するうえで、注意するポイントは3つあります。それは、

  1. 意味が似ていて使い分けが必要な単語(前に説明した通り)
  2. 形が似ていて、意味が違う単語
  3. 意味は似ているが用法が違う単語

 の3つに関しては、正確に覚えなければなりません。長文中では何ら不都合がなくても、問われ方が1番とは異なるのですから、それに合わせた対策が必要になります。

 過去問を研究していて、これらを見つけたら要注意です。また、問題集を解いていて、これらの問題を見つけたら、要チェックです。これらの単語はある程度数が限られてくるので、何度も繰り返し出題される可能性があります。「一度出たものはもう出ない」ではありません。英検は資格試験です。出題範囲と言う手かせ足かせをかけられている試験です。「一度出たからもう出ない」ではなく、「一度出たからこそ、また出題される」と言えます。

 これらの単語は、ある程度数に限りがありますので、きちんと押さえておいてください。試験場で考えればどうにかなる問題ではないのですから。

これが英検2級の熟語問題の攻略方法だ!

 英検で出題される熟語も、ある程度傾向がはっきりしています。

  1. 基本動詞+前置詞(副詞)
  2. 前置詞+名詞
  3. 構成が似ている熟語:たとえば、 〜 up with とか in 〜 of など。

 が狙われます。

 単語レベルに分解すると、基本的なものばかりですが、組み合わさると、質が悪くなります。それが英検で聞かれる熟語の基本なのです。このタイプの熟語の厄介なところは、視覚に入る単語はきわめて基本的なものばかりなので、覚えていないのに、覚えたつもりになってしまうことがあげられます。視覚的に難しい単語が組み合わさった知らない熟語は、「覚えなくちゃ」と思うのですが、英検で頻出のパターンの熟語は、覚えてもないのに「あ、これこれ」と、流してしまいます。基本単語を組み合わせた熟語を、覚えたつもりになるのではなく、しっかり覚えることが、英検の熟語問題の攻略方法になります。

 また、熟語っぽい表現も余裕があったら押さえておいてください。出題数は少ないので、それほど神経質になる必要はありませんが、確実に1点ゲットできるようになります。。

文法問題のための文法はたったこれだけ?

 英文法は、文法問題を解くために存在すると思われている方がいます。実際は、英文を読む手段として、英文法を学ぶのですが、文法問題として好んで出題される特定の事項もあります。

 英検では、

  1. 分詞構文(特に受け身になっているタイプ)
  2. 使役動詞+目的語+過去分詞 or 原形不定詞
  3. 仮定法
  4. 関係代名詞
  5. 助動詞+have+pp

 これらの事項が比較的出題されます。

 1番の前半に出題される語い問題と比べると、正答率も高いようですし、基本的なものばかりですので、ここを落とすともったいないことです。マニアックな問題は出題されませんから、確実に点を取ることが要求されます。英文法は嫌われものの代名詞的存在ですが、英検の場合は貴重な得点源になります。

英検2級1番の問題を制するためのおすすめ教材

 英検2級に合格するためには、適切な教材を使用することが肝心です。英検の教材は学参に比べると、クオリティの劣ったものがたくさんあります。いくら時間をかけて勉強しても、質のよくない教材を使用したのでは、効果は期待できません。効率のよい勉強法にはよくできた教材を使う必要があります。

ここでは、英検2級1番の問題で高得点をあげるのに必要な教材を紹介します。

『英検2級語い・イディオム問題ターゲット』(旺文社)

 

 少し手に入りづらい教材ですが、英検2級合格のためにはバイブルともいえる名著です。問題の収録数も多く、また、英検2級に頻出の問題ばかりなので、これを一冊がっちりとやればかなり力がつきます。

 解説も、日本語訳、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢まで解説なされているのがうれしい点です。理解しながら覚えるというよりは、繰り返し使用して暗記するというタイプの問題集です。理屈をつけて覚えるタイプの人には向かないかもしれません。 『英検2級語い・イディオム問題ターゲット』を完璧にこなせば、リスニングや他の問題で失敗した分くらいは取り返せます。やればできる語い問題で十分に点を取って、落ち着いて長文やリスニングに臨めるようにしてください。

 文法で問われる単語と熟語は、実際の出題形式で覚える方が効果があります。まとまった分量の問題を演習できる本書は最適の教材になります。

 

『英検2級語彙・イディオム問題500』(旺文社)

   この10年、英検2級は改訂のたびに1番の語彙・文法問題は配点が下がってきました。これも使える英語という幻想に迎合してきた結果です。使える英語もよろしいのですが、ある程度の語彙は頭にたたき込んでおく必要があります。前後から類推といっても、知らない単語だらけでは類推なんてできません。知らない単語だらけの英文、意味を類推するのは解読という作業になります。暗号を解くのと何ら変わりありません。

 語彙力軽視の風潮がありますが、合格の近道は、1番の問題で確実に点数を稼ぐことです。覚えれば覚えた分だけ点につながる即効性のある分野で、ウエートが下がり続けてきたとはいえ筆記試験の4割強の配点です。

 その1番克服におすすめなのが、『英検2級語彙・イディオム問題500』です。『英検2級語い・イディオム問題ターゲット』の後継問題集です。400題の過去問を使って演習できるのはこの問題集だけです。

 

『英検Pass単熟語2級』(旺文社)

   

 英検2級で出題された単語・熟語を徹底的に調べ上げた単語集です。英検2級に特化した点で、大学受験用の単語集では代用できない魅力を持っています。

 無意味に三色という気もしますが、旺文社という会社自体が学習参考書や教科書を主力として扱っている出版社なので、レイアウト的にも、使い勝手の面でも、受験参考書に近い面があります(学参と資格書の間で編集者の往来もある)。高校生・大学生、それに、TOEICの勉強はこれからという社会人の方にも、なじみやすいデザインで、使い勝手がいいはずです。

 CDは別売りですが、併用すると効果的です。併せて使うようにしましょう。

 

『英熟語600』 (旺文社)

 

 基本動詞を使用した熟語に不安を持っている方、熟語の丸暗記に苦手意識のある人に出来できる熟語集です。

 この熟語集の真骨頂は、熟語を前置詞と関連づけた解説がされていたり、イメージ(こじつけ)たりと、熟語集なのに、ここまでやってくれたなと思わせる楽しさがあります。著者が自分の個性を表現しようとしている点は、大いに評価しましょう。

 二大熟語集である『システム英熟語』の解説のシステマティックなところと、『解体英熟語』の問題集的な要素と解説のおもしろさの融合に成功した点がgoodです。大学受験用ですが、英検用としても使える熟語集です。

 

『システム英熟語』(駿台文庫)

  丸暗記がちょっときつくなってきた世代、丸暗記の苦手な方向けにおすすめなのが『システム英熟語』です。熟語集は、見出しの熟語と訳語、それに例文と言った3点セットがお決まりになっていますが、この熟語集は、動詞の意味や前置詞の意味を、理論的に説明してくれているのが嬉しいです。丸暗記がきつくなった世代には、記憶の手がかりとして、理解の手がかりとして、解説が大きな役割を果たしてくれることでしょう。

 熟語の覚え方は、人それぞれです。「丸暗記が良い」と言う方もいれば、「問題集を解きながら覚えるのが良い」と言う方もいます。そういう方にまで、この熟語集を押し付けることはできませんが、ある程度の理屈を知っておくと、類推が利きくようになります。

 使い方としては、過去問でどんな熟語が出題されるか傾向をつかんで、英検の傾向に合った熟語から覚えていくこと。頭から覚えようとしないでください。

 

その他おすすめの熟語集

『英熟語Always1001』(河合出版)

『英検2級受かる英単語・熟語オアシス2001』(学研)

 

 熟語集も各社いろいろと工夫されたものが発売されていますが、この工夫化が進めば進むほど、個人的に合う・合わないも増長されます。『英熟語Always1001』はオーソドックスなタイプの熟語集なので、各社の工夫がなじめない場合に、候補の一つになります。

 個人的には前身の『英熟語1001』の方が好きでしたが……。

 

   CDがついているところが○です。TOEICなどの語学書中心の出版社が出す英検書独特の雰囲気がありません。学参に近いデザインなので、高校生やTOEICの勉強を開始していない大学生・社会人には使いやすい単熟語集です。
       

『英検プラス単熟語2級―文で覚える』(旺文社)

    『DUO』と『速単』を強く意識したことが一目で分かる単熟語集です。第1章の文法で問われる単語は『DUO』形式の例文で、第2章の長文でキーとなる単語は『速単』的に長文の中で覚えられるような配慮がされています。第2章の英文は時事的な内容で興味を引きます。また、50〜100ワードの短い英文に、重要単語が詰まっていているのもグッドです。

 レイアウトもそつなくまとまっていて使いやすいです。このあたりが、学参素人出版社の作るものとの完成度の違いがあります。

 単語と熟語は文中で覚えるタイプの人に向いている単熟語集です(使うならば別売りのCDとの併用がいいでしょう)。

 

『英検2級の英単語 こうすれば速く覚えられる!』(日本実業出版社)

 

 日本文の中に英単語を入れ、繰り返し読むことで記憶を定着させる『恋する英単語』タイプの単語集です。このタイプの単語集は「単語は文で覚える」という最近のトレンドを頭から信じ込み、単語を覚えることよりも英文を読むことに疲労困憊している人々には評判はよくありません。しかし、試験当日に必要な単語が頭の中に入ればいいわけで、覚え方はどうでもいいのです。例文を読んで単語を覚えることに非能率さを感じているのならば、同書を使ってみてください。それで覚えられれば、それでよしです。個人的には、このタイプの単語集の方が無駄な労力を使うこともないので、効率的と思えるのですが、人気は今ひとつのようです。

 同書は左ページに例文、右ページに単語の見開きになっていますが、例文と単語が位置的に対応しておらず、考えなしにうえから並べただけという点が惜しいところです。このあたりが受験参考書で厳しい戦いを繰り広げている出版社とのレイアウト意識の違いがもろに現れています。『英検プラス単熟語2級』と並べてみると、そのあたりの稚拙さは一目瞭然です。少しレイアウトをいじるだけでぐっと使い勝手がよくなるのに、大変残念な点です。

 

〜 ご意見をお待ちしております 〜

「例文がない単語集は覚えづらい」とか「例文がなければダメだ」のような意見を耳にします。「客」や「料金」に関するような微妙なニュアンスを問われる単語や、discussやmarryのように自動詞なのか他動詞なのかが問われる一部の単語には例文が必要とは思いますが、例文を読まなければ単語は覚えられないものなのでしょうか? ご意見をお待ちしております。

あて先⇒例文がないと単語は覚えられないのかのコーナーまで

【その他英検2級用として使える単語・熟語集】

『DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600』(ICP)

     例文型単語集のブームを作った『DUO』のセレクト版です。何でもかんでも例文をつければいい、あればいいと安易な風潮がありますが、『DUO』の例文はそんな単熟語集とは一線を画しています。シンプルなセンテンスの中に重要な単語を平均4つを埋め込み、和訳にも「センセイ」ではなく、翻訳家を起用するなど、その意気込みと金のかけ方は半端ではありません。

『DUO』というと、例文ばかりに目がいきますが、単語や熟語の解説、派生語・類語の充実ぶりは、市販の羅列型単語集の水準を上回るものさえあります。

 CDは別売りですが、一緒に使うことで効果は倍増します。リスニングの第一歩にも併用をおすすめします。

 

『高1・2から大学入試の英熟語FORUM365』(フォーラムA)

『ソクラテス2088』(学研)

   基本的な熟語を押さえたい受験者向きの熟語集です。各熟語の成り立ちその他、詳しい解説が暗記の定着を促進してくれます。理屈で覚える人にぴったりです。ただ、レイアウトに無意味な部分が多く、ぱっと見た目安っぽい印象を受けます。内容がいいだけに、このデザインは残念です。センスのいい編集者が担当したら……と思うのはわたしだけでしょうか?     大学受験用の単語集ですが、後半に載っている時事英語と多義語は、大きな戦力になってくれるはずです。この部分だけのために買っても、お釣がくるでしょう。また、巻頭の特別講座は、単語の増強について詳しく書かれています。単語の覚え方は人それぞれなので、1つのやり方を押し付けることはできませんが、参考にしてみるのもいいでしょう。
 

『新・英文法で大切なこと』(研究社出版)

   問題を解きながら英文法を習得するタイプの参考書です。

 問題があって、その下に、丁寧な解説がつけられていますので、英語の苦手な方には親切な作りになっています。一題解いて解説を読んで理解して、また問題を解くという繰り返す、このパターン、解説ぶら下がり方の参考書です。説明が「です・ます」調になっていますので、英文法の苦手な人には取りかかりやすいでしょう。

 英検の問題との相性も悪くはありません。必要なことは網羅されています。基本的な文法力の不足している方は、この参考書から入られるのが良いでしょう。

 

『仲本の英文法倶楽部』(代々木ライブラリー)

   英文法にアレルギーを感じている人、いまいち英文法を理解できないと感じている人におすすめです。とにかく文章がおもしろいです。文法もさまざまなたとえを用い、「ああ、そうだったのか」とうなずきながら読めるのが大きな魅力です。

 語り口はやわらかです。不必要な文法用語は排除されてもいます。しかし、説明はしっかりとされているので、文法に苦手意識のある受験者の方には結果を約束してくれるでしょう。

 暗記一辺倒の演習書では味わえない英文法のおもしろさを理解させてくれる一冊です。名著中の名著です。

   

『仲本浩喜の英文法』(旺文社)

  『英文法倶楽部』より易しめの解説重視の問題集です。

『英文法倶楽部』同様に、英文法をかみ砕いて、そして、いろいろとなたとえを用いて解説をしています。そのたとえですが、「よくもこんなのを思いつくな」と言うくらい文才に溢れたものです。笑いながら一冊を読み切ることのできる教材です。

 この本を一冊こなしたあとにはかなりの基礎力が付いていることでしょう。もちろん、かみ砕いた解説といっても、正確さを犠牲にしたものではありません。正確でありつつもわかりやすい、それが最大の魅力です。

 笑える・理解できる良書中の良書です。

   

『富田の入試英文法 Ver.1』(代々木ライブラリー)

  「仲本」本とは対照的に、理詰めで押しまくるのが『富田の入試英文法 Ver.1』です。往年の名著『英文解釈教室』(研究社出版)が改訂されたりと、参考書の軟弱化が進む中、硬派路線を直走るところに「漢(おとこ)」の潔さと信念を感じます。

 この本のすばらしさは妥協がないところにあります。どの項目・問題も文法を使ってきっちりとした解説がされており、「こういう風に覚えておけばいいんだ」のようなあいまいさはありません。ただ、アクが強いので、絶賛する人と否定する人が両極端に別れます。

『富田の入試英文法 Ver.1』は、語いや意味が分かれば点の取れる英検2級の問題を考慮すれば、オーバースペックな面もあります。しかし、整序問題の決定版と言える『入試英文法 Ver2』に取り組むのに、仕上げておきたい参考書です。

   

『江川の英文法・語法―合格点への最短距離』(旺文社)

   中堅といわれる大学を志望校とする受験生のために作られたシリーズのうちの一冊です。四択問題を中心に文法全般を学べる演習書です。これといった特徴はありませんが、よくまとまっており、基礎力を付けるには十分な参考書です。英語・英文法に苦手意識のある人が使うのに適している教材です。

 余談ですが、『江川の英文法・語法』を執筆中、著者が倒れました。よりいいものを作ろうと著者が自分自身を追い込んだ結果でした。大事には至らず、発売が2週間ほど遅れただけで済みましたが、この参考書にはそのような著者の魂が込められています。参考書というものはそれほどの気合いを注入して初めて参考書になります。

 量産マシーンのような著者が作る参考書がありますが、魂がどれだけ込められているのでしょうか? わたしが受験者ならば、著者思いのすべてを込めて作った参考書を使います。

 

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